MarCalmaのtoccoです。
私が読んで好きになった本をご紹介するコーナー。
題名：それでもなお、人を愛しなさい人生の意味を見つけるための逆説の10ヵ条
著者：ケント・Ｍ・キース
出版社：早川書房
この本は、米人の作者キース氏が、自分がかつて説いたリーダーシップのための10ヵ条について、各文について、わかりやすく解説している。題名にもなっている「それでもなお、人を愛しなさい」は、1つめである。
この1文目の全文は、
「人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。それでもなお、人を愛しなさい。」
この氏の10ヵ条が世界的に有名になったのは、マザー・テレサについて書かれた「マザー・テレサ語る」という本に載っていた詩にその8割の内容があったからだそうだ。
この本の英語の原題は、"The Paradoxical Commandments -Finding Personal Meaning in a Crazy World"で、この最後の”in a Crazy World（狂った世界で）”が、単に「正しい行いをしましょう」「いい人になりましょう」的な本でないことを示している。世間からどう思われるかではなく、その行動に人間的な意味を持たせるのはあくまで自分自身なのだという点で、10ヵ条は、この Crazy World=狂った世界から自分を自由にさせる、と作者は述べている。
報われない結果が出ても、腐らないこと。どうせ報われないからやらない、という後ろ向きな選択肢を安易に選ばないこと。とりあえず自分の良心に従って自分が善いと思うことをやっていこう、と思わされた。
