MarCalma~マールカルマ~

フラメンコとヨガと日々思うこと@名古屋

好きになった本30

MarCalmaのtoccoです。

私が読んで好きになった本をご紹介するコーナー。

題名:インドの信仰と仮装ー分かち合う神々の姿 AAM AASTHA

著者:シャルル・フレジェ

出版社:株式会社青幻舎

この本は、インドの農村部や地方でのお祭りなどで披露される、神様などに扮した極彩色の衣装や化粧や仮面などをまとった人物の写真が続いていく。華やかでプリミティブな色味やデザイン。でも、その人物達からなのか、なんとなく哀愁が漂う写真なのだ。掲載されている寄稿文も併せて読むと、深い。

この中には、農村部の舞踊のコスチュームを着た男性の写真もあった。これを見て、何年も前の記憶が浮かび上がった。

それは、愛知県で行われたインドのイベントで、カタックダンスを舞台で踊らせてもらったときのことだった。同じ日に、インドの農村部から仮面舞踊のグループが招聘されていた。舞台袖から見た彼らの踊りや動きが、静謐で、でも目を離せなくて、まるで水晶のように透明で美しくて、神様に捧げているんだ、と胸に響いた。

この本の話に戻す。日本語に翻訳されて日本語版として出版されているが、原著はフランスの本で、この本を見ていると、西欧から見たインド感を自分も体験してるようで、装丁やデザインもなんだかセンスがいい。

f:id:marcalma:20210511170642j:plain