MarCalma~マールカルマ~

フラメンコとヨガと日々思うこと@名古屋

人の品性

MarCalmaのtoccoです。

あの人は上品だ、とか、下品だ、と使われる言葉は、もとは仏教の言葉だそう。上品(じょうぼん)、下品(げぼん)と、読み方が少し違うけれど。

人の品性って一体何だろう?と、最近考える。

人が人を見るとき、何を見て、その人となりを捉えてるんだろう。

第一印象が大事とよく言われるから、初めて人と会う時には大抵それなりに気を遣う。マニュアルにありがちな好印象な受け答え、マナーある(と思われるであろう)言動、好感度を上げる行動や心理的作戦・・・それらが功を奏すればするほど、本来の自分を隠し続けないといけない現実に、途中で気づく人は多いかもしれない。

人が人を最初に見るとき、一般的には、相手の職業や肩書き、資格など目に見えることで判断しがちだ。ある程度距離感のある付き合いであれば、それで充分事足りるのだと思う。

そういった後付けのガワは、その人を構成する(その人にとっては)大事な要素のひとつなのかもしれない。でも、それはその人のほんの一部分の構成要素にしかすぎない。

親密な人間関係においては、そういった目に見えるガワなどよりも、その人の品性から透けて見えるいろいろなことで、心があったかくなることもあれば、最後の最後に露呈して大きな失望が振り落とされることもある。ただ、どれもその人から生まれたものなのだから、いいんじゃないか、と思う。

生きていくためには物質的な目に見えるものもある程度必要なのは、否定しない。でも、サンテグジュペリの「星の王子さま」で王子が言っている通り、目に見えないものって、心豊かに生きていくためにはかなり大事だと私は信じている。

人の品性って、目に見えにくいけれど、確かに感じられる。

見つけたその人の品性を大切にしたいし、それを感じることのできる自分の品性も、大切にしたい。

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