この間、台所を掃除した時の話。
毎日使う台所。毎日お世話になる場所。気にはなっていても見ない振りする箇所もあったりする。
ある日、ここはいっちょやるか!と、台所にGO!
気になるところから、、、といっても、全てが気になる。
どこからやろうか。
きっと効率的な段取りがあるんだと思うけれど、ここは情熱のみに身を委ね、目についたところから、ぐいぐい愚直に汚れを取っていく。
とうとう年末の大掃除で扱うべき禁断の汚れにまで、手を出してしまう。
ふとしゃがんで、台所を下から見てみた。
なんと、こんなところに汚れが。驚く。
立って見ているだけでは死角だったどころに、汚れ発見。
・・・この風景、どっかで見たことある。
「汚い」と思ったその時の嫌悪感も瞬時に思い出された。
それは、自分が子どもだった頃。
台所で料理している母親にまとわりついて、学校であったことを話したりしていた。
子どもの身丈から視線を母の顔に移す途中、台所上部のステンレス部分とシンク下の観音開き部分の間にこびりついたいろんなシミを見つけてビックリした。
母に「ねえ、ここ汚い」と言うと、母は「え~?あ~、ほんとだね~」と笑っていた。
その時、見上げた母親の笑顔が柔らかくキッチンのあかりに照らされていたことも、今思い出した。