ずっと何年も気になっていた。いつかは朝早く起きて散歩をしてみたい、と。私のささやかな憧れだ。
車がまだあまり通っていない道で新鮮な空気を感じながら、太陽の光が全開になりはじめる早朝、歩くことで原始的に体と心を揺り起こしてみたい。
散歩途中にすれ違う見知らぬ人と「おはようございます」なんて言ってみたい。
日中は、道で会う知らない人には挨拶しない。が、私には、早朝に出くわす人に悪い人はいない、という勝手な偏見がある。朝のさわやかさがそういう思わせるのかもしれない。
私にとって朝の散歩は一生憧れで終わると思っていたが、このたび1週間連続で早朝に散歩ができた。時間帯はバラバラ。6時に家を出るときもあれば、7時に出たり、9時に出たり。もう9時なんて、早朝じゃないけれど、いちおう朝だから、朝散歩の域だと自分に言い聞かせ、家を出発した。
ルールは、起きて30分以内に家を出る。太陽には丸腰で接する(紫外線対策は最小限に)。10分は歩くが、30分以上歩かない。
という、とにかく短くてもいいから起きたら割とすぐに外に出る、というシンプルルール。
効果。その日一日を地に足着けて過ごせるような気がする。流されて一日が始まって、漫然と終わるのでなく。朝起きたら外に出ると自分でその日の最初に「散歩行こう」と決めて動くためか、その日一日自分軸で行動できる気がする。
バシッとこれが効果だ!と言えたほうがいいと思うのだけど、「気がする」が続いていて心許ない。。。
でも、病は気から、とも言うし、結構自分がなんとなく思う事って大事だと思っている。(朝の散歩というメジャーなテーマの科学的効果は既にどこかで発表されていると思うし。)
が、人情として、せっかく朝起きて歩き始めたんだから、この調子でもう少し歩いてしまおうと欲張ると、決まって家に帰ってから眠たくなってしまう。帰ってから眠気に誘われて昼寝ならぬ朝寝ができたら極楽だが、その後の予定などはなし崩しになる。かといって、朝寝ができないと、朝散歩でさわやかなはずの午前中を睡魔と戦いながらもわ~~っと過ごすことになる。
そして、朝散歩をしなければよかった、と後悔してしまう。いいことをしているはずなのに。
何事も腹8分目で適度に楽しむのが一番、ということでしょうか。
でも、朝の光のさわやかさはとってもいいので、朝散歩、おすすめします!
----------photo by tim mossholder